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赤ちゃんの指しゃぶり理由と影響

赤ちゃんの指しゃぶりの理由は?今後の成長への影響とは

赤ちゃんの可愛いしぐさの一つの指しゃぶりには理由があった?可愛いけれど、いつまでするの?やめさせなくて大丈夫?など指しゃぶりの持つ意味や、赤ちゃんの気持ち、ママのするべきことをまとめました。

赤ちゃんの指しゃぶりの理由は?今後の成長への影響とは

赤ちゃんの指しゃぶりによる影響は?

赤ちゃんの指しゃぶりは、可愛い仕草でも一緒にいるママは「このままやらせていてもいいのかしら?」「癖になったりしたら大変なのでは…?」と不安になることもありますよね。

ママが不安に思う気持ちを軽くして、赤ちゃんの指しゃぶりを温かく見守れるように、赤ちゃんの指しゃぶりの影響について詳しく紹介します。

赤ちゃんが指しゃぶりをする理由

指しゃぶりから足しゃぶりに変わった赤ちゃん

赤ちゃんが指しゃぶりをしているのを見ていると「何考えているのかなぁ?」「どうして今やってるんだろう?」と思うこともありますよね。
赤ちゃんは言葉を話せなくても、色々なことを考えています。自分の思いを表現するのは泣くか、自分の体を使うしかないからです。

生まれたばかりの赤ちゃんの指しゃぶり

生まれたばかりの赤ちゃんは、それが自分の手だと認識してしゃぶるわけではなく、吸啜反射という反射でしゃぶっていることもあります。お腹の中にいるころのエコーで指しゃぶりをしている赤ちゃんを見たことがあるママもいるでしょう。
これは口に触れたものに無意識に吸い付く行動で、母乳やミルクを飲むために必要な行動です。

吸啜反射とは?赤ちゃんの原始反射「吸てつ反射」時期と意味
吸啜反射とは?赤ちゃんの原始反射「吸てつ反射」時期と意味
吸啜反射とは赤ちゃんが生きていくために必要な原始反射の1つです。この吸啜反射はいつから始まりいつまでに消失するのか具体的な時期を解説します。またおしゃぶりのメリットとデメリットも解説します。

こういった反射以外にどのような理由があるのかご紹介します。

ちょっとお腹がすいたとき

赤ちゃんが泣いたらおっぱいやミルクをあげましょうと言われていますよね。しかし泣くほどお腹がすいていない場合に指しゃぶりをすることがあります。

安心を感じたい

天使の笑顔で指しゃぶりをする赤ちゃん

赤ちゃんは母乳やミルクを飲んでいるときに安らぎを感じていると言われています。その感覚に似ているのが指しゃぶりで、自分の指を代用してその安心感を得ようとしていると考えられています。

ちなみに筆者の上の娘はこの安心を感じたい意味での指しゃぶり(といっても拳まで入れるようなダイナミックな指しゃぶりでした)が非常に多く、幼稚園入園時、初めての場所へ行くとき、初めての人に会うときなどに、今でも口の中に手を入れます。

好奇心からの遊び

最初は反射の一種で指しゃぶりをしていた赤ちゃんが、口の周りに触れたものを気にし始め、“指”を意識しだし、動く指を不思議に思いだします。
そしてこの好奇心が指の感触を確かめたい!となって指しゃぶりにつながっていきます。

歯茎がむずがゆい

歯が生えるころの赤ちゃんは歯茎がむずがゆかったり、その不快感を指しゃぶりで解消しようとしたりします。

利き手に関係ある?

赤ちゃんの様子を見ていると、いつも同じ手の指ばかりしゃぶっている、もしかして利き手なのかしら?そう考えるママは少なくないと思います。
近年では海外の発表で、妊娠中の胎児の指しゃぶりが利き手に関係している可能性が高い、という報告もされていますが、こればかりはもうちょっと成長してみないとわからないですね。
体験談でいえば、筆者の家では左手ばかり口に入れていた娘は左利きになっています。

いつから指しゃぶりは始まるの?そのサインとは?

指だけでなく拳まで口に入れようとする赤ちゃん

赤ちゃんにそれぞれ性格や個性があるように、指しゃぶりはすべての赤ちゃんが同時期に始めるものではありません。
しかし指しゃぶりが始まる前にいくつかサインが見られる場合があります。

こぶしを上につきだす

ねんねの時期の赤ちゃんは天井ばかりを見つめていると思いますが、両手を下に下げた状態で、ばたばたさせるだけだった赤ちゃんが、こぶしを上に突き出すことがあります。
自分の意志で動く腕を認識し始めたというサインです。

じっと手を見つめる

上に突き上げたこぶしを開いたり、手のひらを目のごく近いところでじっと見始めることがあります。こぶしを認識し、手や指というものを認識し始めたサインです。

これらの行動が見られると、好奇心からその指を口に運んで感触を確かめてみようという、指しゃぶりへつながります。
これが癖になったり、好きになったりする子、一通り口で嘗め回したら満足してしまう子、と様々います。

指しゃぶりをしだす時期って?

赤ちゃんはお腹にいるときから指しゃぶりをします。
生まれたばかりの新生児期からその様子が見られる赤ちゃんもいますが、生後2ヶ月を過ぎたあたりから上記のようなサインが見えだし、指しゃぶりが始まって、なんでも口に運ぶ時期が始まります。

指しゃぶりと発達、歯並びへの影響

指しゃぶりと聞くと「あんまりよくないものなのでは?」「発達に影響があるって聞いたことがある…」とマイナスなイメージが多いように思います。
指しゃぶりの発達や歯並びへの影響を紹介します。

発達にどのように関わってくるか

ママを遠目で見つめながら指しゃぶりをする赤ちゃん

指しゃぶりの発達への影響は何も悪いことばかりではありません。
指しゃぶりを不安に思ってみているだけではなく、何がどう影響しているのか理屈や利点もわかっていればママの気持ちも大らかにいられるのではないでしょうか。

精神的発達への影響

ママやおっぱい、ミルク以外で安心感を得ることができるので、一つに対しての執着を少なくできます。ママが忙しいときも指しゃぶりをしていると大人しくご機嫌で遊んでくれることもあります。
寂しくてかまって欲しい気持ちを指しゃぶりで解消し精神を安定させています。

オキシトシンの分泌

赤ちゃんが何かをしゃぶっているとき、脳内ではオキシトシンという精神を安定させるホルモンが分泌されるので、赤ちゃんは非常に心地の良い状態でいられます。

身体的発達

しゃぶっているという口の触覚としゃぶられているという手の触覚の両方が同時に脳に伝わることにより、自分の体を認識できるようになり、どのように動かせば口へ手を運べるのか、力の入れ方などを学習しています。
口がふさがっていることにより、鼻呼吸の矯正になることもあります。

赤ちゃんの成長と共に指しゃぶりは自然となくなる

他に興味のあるものを見つけて指しゃぶりを卒業した赤ちゃん

赤ちゃんが成長し、自分でできることが増えていくと、指しゃぶりをやめておもちゃをなめたり、おもちゃで遊んだりするようになり自然としなくなっていきます。

1歳前後で歩き始めるようになると、他への興味がでてきてしなくなる子が多くなるようです。
しかし普段はしないけれど不安なときだけする、など何かのときにしてしまう子は3歳前後でも少なくありません。

この年頃の子は、ある程度の意思疎通が言葉ではかれるので「指がお口に入っているよ?」などというと「あ、しまった」という顔をしてそっとやめます。子供の中でも指しゃぶりは赤ちゃんがするもの、という認識があるようですね。

やめさせるべきかどうかについて各専門分野の医師はどのように見ているのかをまとめてみました。

小児科医の見解

  • 指しゃぶりは子供の心理的状態や生活環境を重視して、無理に止めさせる必要はない。
  • 心身ともに健全な発育のためには必要になることもある。

歯科医の見解

  • 乳児期の指しゃぶりによる歯並び等への影響は特に心配する必要はない。
  • 3歳過ぎて習慣化していると、歯並びやかみ合わせに影響が出る可能性があるので、歯科医での指導が必要。
  • 指タコができたり、著しく不都合が生じている場合は、早期の相談も必要。

精神科医の見解

  • 乳児の指しゃぶりは生理的なもの。
  • 4歳以降の指しゃぶりの習慣化は、生活環境、親子の関係、本人の個性など心理的な要因が原因と考えられるので、程度・状況によってはなんらかの対応が必要になることもある。

赤ちゃんの指しゃぶりで困ること・対策

赤ちゃんの指しゃぶりは、精神的な発達や心理的な発達という成長過程の問題だけでなく、現状赤ちゃんに目に見えて現れる不安もありますよね。
ママが困っている事やその対策を紹介します。

指しゃぶりしているところだけ荒れてしまった!タコができた!

爪を綺麗に整えられた赤ちゃん

いつも同じ指、拳などをしゃぶっていてなんだか荒れてきてしまった、痛そうなのにやめる様子がない、とやきもきしているママも少なくないと思います。

そのままにしておくと、ばい菌が入って化膿したりと、さらにかわいそうなことになる可能性もあるので、困ったら小児科の先生に相談すると塗り薬などもをもらえます。

さらに指を保護するために

  • ミトンをする
  • おしゃぶりを与えてみる
  • 靴下を手に履かせる

筆者の子供たちは、赤ちゃん用のミトンをなぜだか器用に外してしまうので、赤ちゃん用靴下を腕の方まで履かせていました。こうすると簡単に取れなくなります。更に荒れていない指だけでも自由にさせてあげたいというときは穴をあけてそこから指を出したりもできるのでおすすめです。

爪の変形を予防する方法

不安な表情をしてうつむく赤ちゃん

ずっと同じ指を長時間しゃぶっていると、爪の形が変形してくることがあります。少し斜めになったりでこぼこになったりと心配になりますよね。

これらを予防するのには

  • 指しゃぶりそのものをできないようにする。(上記で述べたミトンなど)
  • 指しゃぶりをしているときにそっと指を外して気を反らしてみる、を繰り返す。
  • バイターストップなど子供が口に入れても安心な成分でできた爪に塗る苦いマニキュアなどを試す。

爪に塗るマニキュアなどは最終手段として検討してみてもいいかもしれませんね。

ずっと指しゃぶりをしていて、外すと泣いて怒る

指しゃぶりを止められ泣いて抗議する赤ちゃん

特に理由がなく、指しゃぶりが習慣化していてずっと指しゃぶりをしている赤ちゃんに、なんとなく指を外すと大泣きされる、これではママも参ってしまいますね。
既に赤ちゃんは指しゃぶりに依存している状態かもしれません。

指に傷があったり、爪が変形しているなどのトラブルがなければ、もう少し大きくなるまで見守るのも一つの手です。
またおしゃぶりに変えたり、おもちゃを与えてみたり、とにかくママがかまってみると改善する可能性がありますよ。

指しゃぶりをしないと眠らない

寝られなくておもちゃをかじる赤ちゃん

だっこしていないと眠れない、おっぱいを飲みながらじゃないと眠れない、というのと同じように赤ちゃんの入眠儀式の一つになっていることもあります。
抱っこしていないと眠れない赤ちゃんなら、ママは頑張って抱っこして寝かしつけますよね。それと同じことなので、しばらくは見守ってあげましょう。指しゃぶりさえしていれば、一人で眠ってしまう、なんて赤ちゃんもいるかもしれませんね。

月齢が進んでも一向に変わらず、ママが気になってきた場合は寝かしつける際に、指しゃぶりをできない体制で抱っこしたりして寝かしつける、これを繰り返すことになります。
おそらく泣かれることになるので、断乳のタイミングと一緒でもいいかもしれません。

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やらない方がいいNG対策

いつかはやめられるかもしれないけど、やめられないと困るし、今のうちに!と焦って止めさせるために、ついついやってしまいがちな対策があります。
昔はそういわれていて「こうするといいわよ!」なんて、おばあちゃん世代からも言われることもあるかもしれませんが、ママがよく考えてみてください。

刺激物を塗る

嫌なことがあり不機嫌になる赤ちゃん

からしやわさびなど、大人でも思わず驚いてしまうような刺激物の代表です。
これらを指に塗って、しゃぶったところで嫌な思いをさせて指しゃぶりをやめさせようという対策の一つですが、嫌な思いだけではなく小さな子供の胃にも負担になるので、やめておいたほうが良いでしょう。

どうしてする場合は前述したように、苦い味のする専用のマニキュアなどを検討してみてください。

怖い話やたとえ話で脅かす

大人が子供に何かをやめさせたいときについつい使いがちな、「おばけ」や「おに」という単語がありますね。どうしてもいうことを聞かないとき、ここぞというときに使う分には効果的に思いますが、指しゃぶりのように癖になりがちなものをやめさせたいときに乱用するのは、効果的とは言えません。

いたずらに怖い思いをさせると、やめたいのにやめられない、なのに怖い話をされる、と子供に心理的な負担を与えます。

また「やめないとママ、○○ちゃんのこと嫌いになるよ!」など、ママのことが大好きな赤ちゃんにはとてもショックな言葉なので、これもNGです。
諭してやめる方向にもっていくのであれば、指しゃぶりしていないタイミングで「○○ちゃん、指しゃぶりしなくなったね!お姉さんになったね!」「○○ちゃんすごいなぁ、赤ちゃんとは違うなぁ!」などポジティブな言葉をかけてあげましょう。

赤ちゃんの指しゃぶりを見守るときの注意点

赤ちゃんの指しゃぶりの様子をただ見ているだけで、ママは「可愛いなぁ」と穏やかな気持ちになるかもしれませんが、ただ見ているだけではいけません。
赤ちゃんの快適な指しゃぶりタイムを見守るための注意点です。

爪を切っておく

赤ちゃんの爪は非常に柔らかいとはいえ、肌に触れると傷をつけてしまうこともあります。
指を口に運ぶ過程で、ほっぺや目の周りを傷つけてしまったり、口の中を切ってしまう可能性もあるので、赤ちゃんの爪は常に清潔に短く切っておきましょう。

指やおもちゃを清潔に保っておく

消毒された清潔なおもちゃで遊ぶ赤ちゃん

口の中に手を運ぶということは、外のばい菌を口の中に持ち込むということです。
指しゃぶりをしている赤ちゃんは、手を動かしたり何かをつかんだりすると、ほこりや髪の毛も一緒につかんで口に入れてしまうことがあります。

ママがこまめに、手やおもちゃを清潔にしておいてあげるとよいでしょう。まだまだ手を洗うというのは難しいと思うので、除菌シートなどでさっとふくだけでも違います。
おもちゃは煮沸消毒、もしくは哺乳瓶のレンジ消毒のようなもので定期的に行いましょう。

筆者の上の娘は初めての子供というのもあって、手はこまめに拭いていたものの、おもちゃは煮沸消毒などをあまりせず除菌ナップでさっと拭くだけにしていたら、ある日突然、口の中に白い塊ができて、焦って病院へ行きました。ミルクかすなどとは明らかに違うのですぐわかると思います。
ミルクかすなら、清潔なガーゼでさっとぬぐうととれますが、このとき娘の口の中は、拭っても取れないカビが繁殖していました。カンジダ菌という、多くの人が持つ菌ですが、抵抗力の弱っている人や、乳児によくみられる鵞口瘡、と呼ばれるものです。

出産時の産道での感染以外に、こういったおもちゃやおしゃぶりなどの雑菌から症状が現れます。
ちなみに、同じ環境よりも少し雑な環境で育った下の息子は、鵞口瘡にはならなかったので、個人差や免疫力による違いがあります。
神経質になることはありませんが、気を付けてあげるに越したことはありませんね。

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赤ちゃんとの信頼関係を築き指しゃぶりを見守ろう

赤ちゃんの仕草や行動は、ちょっとしたことでママを嬉しくさせてくれるし、同時に心配もさせてくれます。
赤ちゃんの指しゃぶりはその代表のようなものですね。見ていると微笑ましいけれど、マイナスイメージが先行して「早くやめてくれないかな」「自然になくなってくれるといいけど、止めなかったらどうしよう」などと不安になるママの方が多いかもしれません。

確かに指しゃぶりが3歳以降まで続いてしまうと、影響が出てくる部分を懸念してやめさせる方向で動くのが通常ですが、特に乳児期に、何よりも大切なのはママと赤ちゃんの信頼関係を築くことです。
赤ちゃんも理由があって指しゃぶりをしています。こちらの勝手な都合で無理に止めさせるのでは、赤ちゃんもママもつらい思いをするのではないでしょうか?

「なんでかわからないけどママが嫌なことをする」と赤ちゃんは本能で感じます。「どうしてやめてくれないのかしら」とお互いが気持ちに余裕がなくなると、違うストレスを抱えることとなります。
もちろん、ちょっと工夫してみたらやめられた、などと双方にストレスがかかっていない場合はそれでいいと思います。

大事なのはママも赤ちゃんも無理をしないことです。本当にそのまま成長して、どうしても無理だったら専門家を頼ればなんとかなるものです。
神経質になりすぎず、赤ちゃんが何を思って今指しゃぶりをしているのか考えながら大らかな気持ちで見守り、赤ちゃんとの信頼関係を築いていけたらいいですね。