赤ちゃんの爪切りの方法

赤ちゃんの爪の切り方!怪我や深爪をしないコツ

赤ちゃんの爪切りの方法をご紹介。赤ちゃんの指をケガさせないのはもちろん、深爪や尖った爪による皮膚トラブルを予防する爪の切り方のコツをまとめました。大人とは違う赤ちゃんの爪切りの頻度やタイミング、「はさみ型」「やすり型」など、赤ちゃん用爪切りの種類や特徴も説明します。

赤ちゃんの爪の切り方!怪我や深爪をしないコツ

赤ちゃんの爪を切ってあげよう

赤ちゃんの爪切りは何度やってもドキドキするものです。赤ちゃんの細い指を見ていると「刃物を使って爪切りをするのが怖い」と感じてしまうのは自然な感情。
ですが、キレイに切っておかないと、赤ちゃんが自分の顔や目を爪で引っ掻いて傷をつけてしまうこともありますので、伸びているときはこまめに切るのが原則です。

赤ちゃんに怪我をさせないように切るコツや爪切りの頻度、赤ちゃん用爪切りの選び方について見ていきましょう。上手く切れないと悩んでいる方も、はじめての爪切りに挑戦する方も、参考にしてください。

赤ちゃんの爪切りはどうやればいいの?

ママに手の爪切りをしてもらっている赤ちゃん

初めて爪を切るママやパパに向けて、赤ちゃんの爪はいつ切るのがベストなのか、基本的な爪切りの方法や深爪を防ぐ切り方のコツをご紹介します。

赤ちゃんの爪切りはお昼寝中に行うのがコツ

お昼寝している赤ちゃん

赤ちゃんの爪を切るのは、やはり赤ちゃんが寝ている時がベストです。しかし、夜、薄暗い環境で爪を切るのは危険。

電気(明かり)をつけても起きない子、眠りが浅くならない子なら良いですが、そうでないならお昼寝中を狙うのが無難です。

赤ちゃんの爪を切る頻度

赤ちゃんは新陳代謝が活発ですので、大人よりも爪が伸びやすいです。また、爪自体が小さいですので、伸びた状態が目立ちやすいという特徴もあります。

大人になると代謝が落ちますので、指の爪を切るのは1週間に1度、人によっては2週間に1度で十分ですが、このペースだと赤ちゃんの爪は伸びすぎてしまいます。

手の爪は、手のひら側から白い部分をチェック

母親の手の上に乗った赤ちゃんの手のひら

爪を切るタイミングは、赤ちゃんの爪の先の白い部分が指の先よりも長くなっているかどうかで計ります。いつ爪を切れば良いのか迷ったときは、赤ちゃんの指を手のひらの方向から見て、爪が出ているかどうかで判断して下さい。
1週間しないで爪切りが必要となることも赤ちゃんは珍しくありません。

足の爪は、1週間に1度チェック

ハサミ型の爪切りで赤ちゃんの足の爪を切る母親

赤ちゃんは足の爪も大人と比べると早く伸びます。少なくとも1週間に1度は足の爪もチェックしてください。

手の爪は手のひらから見て爪が見えない程度に切りますが、足の爪は足の裏から見て爪が見えない程度に切っていては少し長すぎます。白い部分を少し残す程度を心がけ、足の爪が布団や靴下に引っかからない程度に切るようにしてください。

起きている赤ちゃんの爪を切るには?

起きている赤ちゃんの爪を切るときは、身体をしっかりと抱っこで固定してください。
次の手順で準備してから、爪切りを始めることをおすすめします。

基本的な爪切りの方法

  1. 赤ちゃんをひざに乗せて抱っこをします。
  2. 爪を切る方の赤ちゃんの手指全体を、爪を切る人の手のひらで覆います。
  3. 赤ちゃんの爪を切る指だけを、爪を切る人の指の隙間から出します。
  4. 爪を切り終わった指を爪を切る人の手のひらの中に隠し、次に爪を切る指を爪を切る人の指の隙間から出します。

大人2人がかりで爪を切る方法

上手に赤ちゃんを押さえながら爪を切ることができない場合は、もう一人の大人に協力してもらい、赤ちゃんを抱っこして指の隙間から爪を切る指だけを出す係と、抱っこした人の指の隙間から出た赤ちゃんの指を掴んで爪を切る係に分けてみましょう。

片方が赤ちゃんの気をひく役目を担ってもいいでしょう。赤ちゃんを抱っこしながら刃物を持つ必要がなくなりますので、怪我をさせる心配も減ります。

1度に全部切る必要はない

慣れないうちは爪を切るのにも時間がかかってしまいます。赤ちゃんも疲れてくると、思わず身体を動かしてしまいます。
起きている時は、引っかかりがあるなど気になる爪のみを切って、あとの爪は無理せず就寝中などに爪切りを行いましょう。

赤ちゃんの深爪を防ぐための切り方のコツ

赤ちゃんの爪はとても小さいです。そのため、1ミリ深く切るだけでも、深爪になってしまうことがあります。どのように深爪を防ぐことができるのか、簡単に実践できるコツを紹介します。

爪の白い部分を残す

赤ちゃんの手を握る母親の手

赤ちゃんの爪切りをするべき部分は爪の白い部分全体ではなく、赤ちゃんの手のひらから見て指よりも爪が長くなっている部分です。白い部分を全部切ってしまうのは深爪ですし、爪を切る際に赤ちゃんの指の先端も切ってしまう恐れがあります。

赤ちゃんの爪を切る際は、白い部分を0.5~1㎜程度残すように意識すると、ケガや深爪の予防になります。

爪の切り跡が丸くなるように3回以上に分けて切る

爪を指の形に沿って丸く切るように、少なくとも1本の爪を3回に分けて切るようにしてください。

赤ちゃんの爪の幅は大人とくらべてとても狭いので、爪切りで一気に切ることも可能です。ですが、一回で1本の爪を切ってしまうと、爪の両端がとがってしまい、とがった部分から爪が裂けたり割れたりして、さらに爪が短くなってしまいます。

また、爪を切るときにとがった部分を作ってしまうと、とがった部分で赤ちゃんが顔や目を引っ掻いてしまう可能性もあります。深爪を防ぐだけでなく、赤ちゃんの肌を守るためにも、爪を切った跡が丸くなるように心がけてください。

入浴後の爪切りはNG

爪が硬い大人の場合、入浴後は絶好の爪切りタイミングですが、赤ちゃんの場合は柔らかくなりすぎてしまいますので、爪を深く切りすぎる原因になります。入浴後は爪を切らないようにしてください。

赤ちゃんの爪切り失敗!皮膚を傷つけたり血が出たりしたときは

赤ちゃん専用の爪切りハサミを使っても、ちょっとした拍子に赤ちゃんが動いたり爪切りが滑ったりして、赤ちゃんの皮膚を傷つけてしまうこともあり得ます。
皮膚を切ってしまい、出血した時には、どのような処置を行えばよいのか、覚えておきましょう。

ばんそうこうを貼らない

ばんそうこう禁止のイラスト

赤ちゃんの皮膚を誤って傷つけてしまった部分に、ばんそうこうを貼ってはいけません。赤ちゃんはばんそうこうがとても気になってしまい、指でばんそうこうの部分をひっかいたり、口で引っ張ったりすることがあります。

最悪の場合、ばんそうこうが取れてしまって、そのまま赤ちゃんが誤飲する可能性もあります。

薬(消毒薬)も不要

とりあえず雑菌が入らないようにと消毒液を塗ろうとする人も多いですが、赤ちゃんがなめてしまう可能性がありますので消毒液はNGです。もちろん、消毒効果のある塗り薬やその他の市販の切り傷薬もNGです。

切った部分を軽く押さえて様子を見よう

血が出てしまったときは、切った部分を清潔なティッシュやガーゼで1分~3分ほど軽く押さえて下さい。傷が深くないときは、大抵、これで出血が止まります。出血が止まらない場合でも、じんわりにじむ程度の出血に収まっていくでしょう。

ですが、出血が止まらない場合や血が出てくる勢いが弱まらない場合は、見た目以上に深く切れている可能性があります。切り口から雑菌が入らないように清潔なタオルやガーゼで押さえたまま、病院に連れて行くようにしてください。

赤ちゃん用の爪切りの選び方

爪切りは刃物ですので、使い方によっては皮膚を傷つけるだけでなく指自体を切ってしまうこともあります。赤ちゃんの手指を守るために、爪切りを選ぶときは次のポイントに注意をしてください。

赤ちゃん用爪切りの特徴

赤ちゃんの手とハサミ型の赤ちゃん用爪切り

大人用の爪切りは刃先が鋭いですので、赤ちゃんが身体を動かした拍子に傷をつけてしまう可能性があります。「赤ちゃんでいる時間は短いのだから、大人用を使っても大丈夫」と自己判断するのではなく、かならず赤ちゃん専用の爪切りを使うようにしてください。

切れ味が鋭くなく、安全ガードがついている

赤ちゃん用の爪切りは、刃先が丸くなっているだけでなく、切れ味も大人ほど鋭くなっていません。万が一、赤ちゃんが突然身体を動かしても、赤ちゃんの肌や指を傷つけにくいように設計されています。

また、赤ちゃん専用の爪切りには、爪切り本体の両サイドにガード状の出っ張りがついていることがよく見られます。赤ちゃんは指と指の間隔が短いので、ちょっと動かすだけでも隣の指が爪切りに挟まれてしまうことがあります。このようなガードがあると、赤ちゃんが指をいきなり動かしても隣の指が爪切りに挟まれずに済むのです。

滑り止めつきなど、持ちやすさにも配慮されている

また、赤ちゃん用の爪切りは、持ちやすさにも工夫がされています。赤ちゃん専用の爪切りは、持ち手に滑り止めがついていたり指を入れてホールドするスタイルになっています。

赤ちゃんの爪切りはどう選ぶ?選び方のコツ

赤ちゃんの小さい爪を切るときには、大人用の爪切りではなく、専用のベビー爪切りを用意してください。

生後6ヶ月までは、「ハサミ型」がおすすめ

ハサミ型の赤ちゃん用爪切り

赤ちゃんの爪切りには、大人の爪切りと同じ「てこ型」のものもありますが、生後6ヶ月ぐらいまでは「ハサミ型」の爪切りがおすすめです。深爪しにくく、赤ちゃんの柔らかい爪を丸く切りやすいというメリットがあります。

爪切りが苦手な方は「やすりタイプ」も候補に!

爪切りの扱いに自信が持てない方は、赤ちゃん要の爪やすりでケアをしてあげても良いでしょう。ただし、大人の爪切りについているやすりは、赤ちゃんの爪を折ってしまったり、痛める危険があるので、必ずベビー用のやすりを選んでください。

爪切りに比べると、やすりでのケアは時間がかかりますが、爪の形がキレイに整います。もちろん、爪切り後にやすりで整えるなど併用も可能です。

やや費用はかかりますが、電動タイプの爪切りも最近では人気です。月齢に応じて目の粗さを変えられるため、手軽に赤ちゃんの爪のケアが行えます。

赤ちゃんの爪切りは爪を丸く切るように心掛けること

赤ちゃんが爪で顔などに引っ掻き傷を作るのを予防するためのベビー用品として、ミトンという赤ちゃん用の手袋があります。しかし、最近ではミトンの使用は、体温調節の妨げになる、発達への影響への懸念から、使わない人が増えてきました。

赤ちゃんにミトンは必要ない?メリット&デメリット比較
赤ちゃんにミトンは必要ない?メリット&デメリット比較

赤ちゃんに湿疹や肌荒れなどのトラブルがある場合、伸びた爪でこすってしまうと、湿疹部分を切り裂いたり、雑菌が入ったりする原因になります。赤ちゃんの爪のケアは、キレイな皮膚を守るためにも、かゆみ等の不快症状を抑えるためにも、非常に重要です。

赤ちゃんが誤って爪で目をこすってしまうこともあります。赤ちゃんの爪は柔らかいとは言え、目をを傷つけてしまう可能性もありますので、爪の角がとがっていないか確認し、爪を丸く切るように心がけてください。