赤ちゃんがいる家の扇風機使い方

赤ちゃんが快適な扇風機の使い方&事故を未然に防ぐには

赤ちゃんが夏を快適に過ごす扇風機の使い方があることをご存知でしょうか?暑がりの赤ちゃんも暑い夏を快適に過ごすための扇風機の使い方一工夫をご紹介していきます!扇風機を徹底的に利用する基本編・応用編など上手な使い方を駆使してご家庭の扇風機コンシェルジュになっちゃいましょう。

赤ちゃんが快適な扇風機の使い方&事故を未然に防ぐには

赤ちゃんのいる家庭で扇風機を上手に利用するコツと時間帯別の使い方

エアコンの普及によって一時は需要が落ち込んだ扇風機。ですが、エアコンと併用することで冷房効率が飛躍的に上がること、さらに節電効果もあることが分かり扇風機が注目され人気が再燃しています。扇風機を赤ちゃんのいる部屋で使うコツと時間帯別の使い方について見ていきましょう。

赤ちゃんがいる家庭の扇風機の使い方

1.首振り機能は必ずオン

エアコンは室温そのものを下げますが、扇風機は風を送ることで体感温度を下げてくれる家電ですよね。
部屋の空気を循環させ、室内の温度を一定にする働きも示しますが、扇風機の向きを固定してしまうと、同じ場所だけ風が送られ室温は一定になりません。扇風機の良さを最大限に活かすのなら首振り機能をオンにして使いましょう。

また、エアコンが送り込む空気はかなり乾燥していますので、エアコンの風が直接赤ちゃんにあたってしまうと、喉を傷めたり肌や髪を乾燥させてしまったりします。
ですが、扇風機は空気をかき混ぜているだけですので、基本的にエアコンから出る風よりは赤ちゃんにやさしく、直風に当たったからと言ってそれが喉や肌、髪を傷めてしまう心配はありません。

とは言うものの、ずっと風が当たっている状態では赤ちゃんも疲れを感じてしまいます。自然な風を赤ちゃんに送るためにも、首振り機能が役に立つのです。

2.真夏はエアコンと扇風機の併用がおすすめ

赤ちゃんを過度に冷やさないためにも、また、地球温暖化の防止の観点からも、真夏でもエアコンは25℃~28℃に設定することが推奨されています。
でも、あまりにも暑いときは、25℃~28℃の設定では涼しさを感じられませんよね。そんなときに活躍するのが、体感温度を下げてくれる扇風機なのです。真夏の暑さも、エアコンと扇風機を併用するなら、エコ設定でも乗り切ることができます!

3.時間別に扇風機のおすすめモードがあります

田舎の家屋の縁側にある扇風機

心地よい風を送ってくれる扇風機も、一日中使っていると、赤ちゃんが扇風機の風邪による『風疲れ』を起こしてしまいます。赤ちゃんの生活リズムに合わせて、扇風機のモードと風の当て方を変えていきましょう!

朝は一番弱いモードで

赤ちゃんが目覚めたら、まずは一番弱いモードをオンにしましょう。食事をしたり遊んだりすると汗がたくさん出てくるようになりますので、心地よいけれども強すぎない風を赤ちゃんに届けます。

日中はミディアムモード

気温が上昇し、体温も上がってくる日中は、エアコン+扇風機のミディアムモードがおすすめです。全体に風が当たるよう、ベビーベッドから3mほど離した位置に扇風機をセッティングします。

夜はおやすみタイマーで

赤ちゃんの呼吸も穏やかになる寝るときは、おやすみタイマーを使用して寝付いてから扇風機がオフになるように設定します。扇風機によっては風の強さが段階的に弱くなり消える…というものもあるようです!

扇風機を最大限効果的に使おう!扇風機プロフェッショナルな使い方

暑い夏に大活躍する年代物の扇風機

室温そのものに働きかけるエアコンに対して体感温度に働きかける扇風機。扇風機の使い方ひとつで両者のメリットを最大限に引き出せます。
ママがプロの扇風機遣いなら、暑い夏も赤ちゃんは快適な室内で過ごせますね!扇風機をより効果的に使う方法をご紹介していきます。

1.扇風機だけで涼をとるなら扇風機は風邪通りの良い場所に設置!

閉め切った部屋で扇風機をつけていても、熱い空気をかき混ぜる効果しかありません。扇風機だけで涼しく過ごすためには、空気が充分に動くように、窓を開けることが必要になります。
窓を大きく開けるのも良いですが、窓+窓(※ただし方向が異なる窓の組み合わせ)、窓+ドアのように、空気が流れ込む側と出ていく側の通り道を作るとより涼しく過ごせます。

2つの方向の窓(もしくはドア)を開け、風の通り道に扇風機を置くと、気持のよい空気の流れが生じます。風の吹く方向によってもベストな扇風機の設置位置が変わりますので、扇風機を移動させてもっとも良い流れが感じられる場所に設置して下さい。

2.扇風機にプラスして涼しさ倍増&乾燥対策

扇風機の近くに濡れたタオルを掛けておくと、扇風機の風が涼しくなるだけでなく、エアコンによる空気の乾燥も和らげることができます。加湿器を併用するよりもエコ&経済的な方法ですので、ぜひ試してくださいね。
ただ、タオルを濡らしては掛ける、濡らしては掛ける…を何度も繰り返すと、タオルから異臭がしたり、カビが発生しやすいといえます。扇風機を置くことでカビを部屋中にまき散らしてしまうことにもなりますので、タオルは一日使ったらきちんと洗濯機で洗うようにしましょう。

バケツや洗面器に保冷剤を入れて、扇風機の前に置いておくのも、扇風機の風が涼しくなる方法の1つです。保冷剤も何度も繰り返して使用できるアイテムですので、エコ&経済的な方法ですね。

3.エアコンの真下に扇風機を置く

扇風機とエアコンで快適に過ごす赤ちゃん

エアコンの直風を赤ちゃんに当てないためにエアコンの送風の方向と扇風機の設置場所を工夫しましょう。

エアコンの風は真下に行くように設定し、エアコンの真下に扇風機を首振り設定で置くと風が届くまでにワンクッションはさむことができます。
また、扇風機は首振り設定ですのでエアコンの風が分散され、冷気も1段階やさしくふんわりと赤ちゃんに当たるので、喉や肌などを傷めず心地よく過ごせますよ。

4.冷えやすい夜に扇風機を使用するとき

エアコンより優しい風をおくる扇風機とは言え、連続して風を当てると赤ちゃんの体力を消耗します。赤ちゃんの体力と体熱を奪わないためにも、就寝時は扇風機を使用しない方が良いですが、とっても暑くて寝苦しい夜は、そうは言っていられないですよね。

そんなときは、扇風機の風が直接赤ちゃんに当たらない場所に置いたり、赤ちゃんのベッド周りに蚊帳を吊るしたりして、扇風機やエアコンの直風を極力和らげてあげる工夫をしましょう。

もちろん、赤ちゃんに扇風機の風を絶対に当ててはいけないということではありません。連続して一か所に当ててしまうことがないようにすることと、特に夜間は日中よりも気を遣い赤ちゃんへの空気の届き方を優しくしてあげることが大切なのです。
基本的に夜間は扇風機はベビーベッドより3mほど離れた位置に置き、首振りモードにする…など調節して使用するようにしましょう。

扇風機によるトラブルや事故と防止策

ハイハイを覚えどこでも移動してイタズラする赤ちゃん

赤ちゃんがハイハイするようになる頃には好奇心も育ち、扇風機にも興味が出てきてしまいます。また、自分で動ける範囲が広くなりますので、家の中で思わぬ事故に遭ってしまうことも。赤ちゃんの扇風機による事故もそのひとつ。例と防止策について見ていきましょう。

扇風機に指を入れる事故と対策

くるくる回る羽が気になって、扇風機のガードの隙間におもわず指を入れてしまい、指が切れたり怪我をしたりすることがあります。このような事故を防ぐためには、扇風機にカバーをかけることはマストです。
ですが、扇風機にカバーをかけていても、赤ちゃんが怪我をすることがあるのです。どのような場合にカバーをかけていても怪我をしてしまうのでしょうか?

カバーがあっても怪我をする理由1:カバーが外れた

扇風機のガードに簡単にひっかけるだけのカバーでは、ちょっとした拍子に外れることがあります。ゴムでひっかけるタイプのカバーも赤ちゃんが取ってしまうこともあります。「扇風機はカバーしているから大丈夫!」と安心しきってしまわないことです。

しっかりと扇風機にカバーをつけるようにするのはもちろんですが、扇風機自体のガードが格子状になっている安全設計タイプの扇風機や羽のないタイプの扇風機をセレクトするのも良いですね。

カバーがあっても怪我をする理由2:カバーの上から指を押しこんだ

カバーが扇風機にフィットしていない場合は、たるみが発生し、カバーの上からでも指を羽まで押し込んでしまえることも…。
また、一見しっかりフィットしているカバーに見えても、カバー自体の伸縮性が高いと、カバーの上から指を押しこむことが可能です。素材とフィット感をしっかりとチェックし安全性の高いカバーを購入するようにしましょう。

カバーがあっても怪我をする理由3:裏側にカバーがない

扇風機のカバーによっては、表側だけしか覆っていないものもあります。また、裏表全体を覆うものでも、サイズが小さいためにしっかりと裏側が覆えていないこともあります。
カバーを購入するときには、自宅の扇風機の大きさをきちんと測って全体をしっかり覆えるカバーを選ぶようにしましょう。

扇風機を倒す事故と対策

扇風機の中に興味があり見つめる赤ちゃん

赤ちゃんが扇風機を倒してしまい、怪我をすることもあります。
扇風機を安定感のある場所に設置し、赤ちゃんが触らないように注意して見張るようにしましょう。良く動く赤ちゃんの場合は、安全のために、扇風機をファンヒーター用のサークル(ゲージ)などで囲ってしまう方法もオススメです。

赤ちゃんの寝冷えを防ぐ扇風機の使い方

日中に比べると体温が下がる就寝時は、扇風機をかけたまま眠ってしまうと体を必要以上に冷やしてしまい、風邪をひいてしまったり、夏風邪をこじらせてしまったりすることがあります。
夜は、もっとも弱いモード&首振りで使用するようにしましょうね。

扇風機を賢く使用して夏を快適に過ごしましょう!

エアコンに比べると、より自然の風に近い扇風機ですが、赤ちゃんの体力を消耗しないように強風や近距離からの使用を避け、心地よい風の通り道を作れるように置き場所を工夫するようにしましょう。
扇風機で夏を涼しく過ごすためには、安全対策が不可欠です。予算や好みに合わせ、羽のない扇風機や扇風機用カバー、サークル(ガード)などを使用していきましょう。

扇風機用カバーは数百円からでも売っていますので手軽なアイテムですが、大きさや材質により、赤ちゃんを思わぬ事故から守れません。
ネットで選ぶときは、レビューをしっかり読んで、フィット感や伸縮性を把握してから購入するようにしまし、不安が残る場合は、実際に店舗で手にとって選ぶ方が良いですね!