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赤ちゃんの歯磨きの方法と重要性

赤ちゃんの歯磨きの悩みを解消するアイディアとコツ

赤ちゃんの歯磨きについて歯科講習などに行かない限り予備知識のないママパパも多いと思います。赤ちゃんの将来の財産ともいえる歯の健康を守るために歯磨きを通して親がしてあげられることをまとめてみました。

赤ちゃんの歯磨きの悩みを解消するアイディアとコツ

赤ちゃんの歯磨きはいつから?月齢別歯磨き方法と虫歯予防の大切さ

赤ちゃんがすくすくと育つにつれ、うっすらと白いものが見えると、目に見える変化としてわかりやすく「あら、歯が生えたのね!」となんだか嬉しくなりますね。

また歯が生えてくると、うれしいだけではなく、注意しなければいけないことも出てきます。ここでは赤ちゃんの歯が生えてきたときに、パパやママがしてあげられる歯磨きについてまとめてみました。

歯が生えてきたら歯磨きスタート!

ママに笑顔を見せる歯がかゆい赤ちゃん

虫歯のもととなる“ミュータンス菌”は赤ちゃんが生まれたばかりの頃は口の中には存在していません。しかし生活するうえで大人から移ったり、外から口に入ってこようとします。このミュータンス菌が住み着き、虫歯菌の勢力が強くなると、虫歯になりやすくなってしまいます。

更に、この虫歯菌の勢力は2歳から4歳の間に決まると言われています。まだ虫歯菌の影響のない赤ちゃんの歯を守るための歯磨きをしっかりしてあげたいですね。

ほとんどの子は2歳半までには生え揃う

赤ちゃんの歯が生えるのにももちろん個人差がありますが、おおまかな目安をご紹介したいと思います。

  • 生後6か月から9ヶ月前後…下の前歯が2本生えてくる
  • 生後9か月から10ヶ月前後…上の前歯が2本生えてくる
  • 生後11か月から12か月前後…上下の歯が4本ずつになる

そうして2歳半ごろには歯が生え揃う子が多いです。ちなみに筆者の家では二人とも歯が生えるのが遅く、心配した時期もありましたが歯磨きのスタートが遅くなるという点ではある意味気は楽だったかもしれません。

この歯が生える時期には必ず定期検診があるので、心配事があるときにはすぐにお医者さんに相談しましょう。

虫歯は永久歯にも影響する

歯が生え始めた赤ちゃん

乳歯の虫歯は大人と違い、黒ではなく白いことが多いので虫歯になっても気づかないこともあります。また、乳歯は歯が柔らかいので早く進行してしまいます。

乳歯が虫歯になりそれに気づかず放置していると、

  • 神経に影響を与える
  • その下に控えている永久歯の形成にも悪影響を及ぼし、変色した歯が生えてくる
  • 虫歯の乳歯を抜いてしまい、その隙間に周りの歯が寄ってきて、永久歯がまっすぐ生えてこられず歯並びに影響がある

…ということもあります。赤ちゃんのためにはなるべくいい歯を残してあげたいですよね。

赤ちゃんの虫歯予防・我が子を虫歯っ子にしない乳歯ケア
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歯が生えるサイン

布団の上にコロンと転がる赤ちゃん

赤ちゃんの初めての歯が生えるとき、それに伴うサインが見られることがあります。

■なんだか機嫌が悪い…?

赤ちゃんの歯が生えるころには、生活リズムも安定してきて、ぐずるポイントもわかってくるママも多いと思います。しかし、熱もないし、おむつも大丈夫、お腹も減ってないのになぜか機嫌が悪い?ということがあります。

歯が生えるときにはかゆみを感じたり痛みを感じたりする子もいるので、泣くという手段でしか伝えられません。
あやしても何をしてもダメなときは、歯ぐずりの可能性があります。歯が見えて来てはじめて「ああ、あれって歯ぐずりだったのかしら」と思い当たることもあるかもしれませんね。

■いてっ!歯茎が固くなり噛まれると痛い

いつものように授乳をしていると、「いてっ!」と思うことがあるかもしれません。歯茎だけでよく噛む赤ちゃんは多いですが、今までそんなに痛いと思ったことないのに…と思ったら歯の生え始めかもしれません。

白い歯が見える前には、歯茎も少しずつ固くなってきます。あれ?と思ったら清潔にした指で、歯茎に触れてみると生えてくる部分の中心だけ固くなっていて、歯の塊があるのがわかります。

赤ちゃんによって他にも様々なサインがあります!

急によだれが増える、食欲がなくなる、おもちゃや指などを噛むようになる、というのもそうだと言われています。

赤ちゃんの歯をキレイキレイ!歯磨きの仕方

赤ちゃんの口の中は、たくさんの唾液の自浄作用で綺麗に保たれているので、歯磨きをしっかりしないとすぐに虫歯になる!というわけではありません。

赤ちゃんにとって、口の中を触られるのは嫌なことが多いので、早いうちから、まずは口を触ることに慣れてもらい、歯磨きを嫌がらないように、口の中をケアすることが大事です。

時期別乳歯のケアと気を付けること

うつ伏せで何かを考える赤ちゃん

歯磨きにも段階があります。ここでは時期別の乳歯のケアについてご紹介します。

生え始めはガーゼでそっと撫でる

口の中を触ることに慣れてもらいましょう。清潔なガーゼなどで、生え始めた歯をそっと撫でて「生えてきたねー」などと話しかけながら、口の中を触るのは嫌なことではないことを伝えていきましょう。ママが笑顔で楽しそうな表情で行うのが大切です。

1本しっかり見えた

下の前歯が一本見えだした頃、ガーゼでその歯を拭いてあげましょう。市販の歯磨きシートでもよいでしょう。
また、おもちゃの代わりに赤ちゃんが持つ歯ブラシが売っていますので、おもちゃを噛む様子が見えたら、こちらの歯ブラシを持たせて、歯ブラシの感触にならしてあげるのもいいと思います。

複数見えだしたら赤ちゃん歯ブラシを使う

下の前歯が2本そろい、徐々にほかの歯も生えだした頃、いよいよ歯磨きと呼べるものになります。下の前歯よりも上の前歯の方が、唾液が届きにくいので、歯磨きの必要性が高くなります。この時期にはガーゼではなく赤ちゃん用の歯ブラシに変えていきましょう。

ガーゼを使った磨き方

歯磨きが苦手な赤ちゃん

授乳後、離乳食の後にお茶やお水を飲ませて口の中をきれいにします。厳格に食事の後ではなく、ご機嫌のいい時でも良いですよ。体勢は授乳時と同じようにしましょう。赤ちゃんが嫌がらないなら仰向けに寝かせるとママも歯磨きがしやすくなります。

体勢が整ったら人差し指に巻いたガーゼにぬるいお湯やお水を軽くつけ、優しく汚れをふき取ってあげましょう。

また赤ちゃん用のゴムの歯ブラシがあるので、歯磨きの際に一緒に持たせてみたり、日常で使う何気ないものとしてお口に入れる習慣をつけてあげると、歯ブラシを使った歯磨きに移行したときでもすんなり受け入れてくれますよ。

明るく楽しい雰囲気にしよう!

汚れをふき取る前に、口の周りをちょんちょんと撫で「ガーゼさんがお口にこんにちは、してもいいかな?」など遊びの要素を取り入れ、赤ちゃんの警戒心を解いてあげるのも良いでしょう。

歯ブラシでの歯磨き(仕上げ磨き)のやりかた

歯磨き中に飽きてしまった女の子

ガーゼのとき同様、授乳や離乳食の後にお茶やお水を飲ませてお口の中をきれいにしましょう。
赤ちゃんを膝の上に仰向けに寝かせるか、可能だったら授乳時の抱っこ姿勢でも構いません。歯ブラシを、鉛筆を握るように持ち、歯の面にまっすぐ歯ブラシを当てます。

歯茎を傷つけないように、ごしごし磨くことはせず、小刻みに歯ブラシを動かし、自分が思うよりずっとやさしく磨きます。
終わったら赤ちゃんに、歯磨きは良いものだと思ってもらえるように「よくがんばったね、きれいになったよ」などと声をかけて褒めてあげましょう。

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初めて赤ちゃんの歯磨きをするときのコツ

歯医者さんに歯磨きしてもらう赤ちゃん

初めての歯磨き、ママもついつい気合が入って完璧に歯磨きしないと!と思ってしまうかもしれません。しかし赤ちゃんも初めての歯磨きで戸惑うこともあるでしょう。ここでは、赤ちゃんもママもお互いにストレスのない歯磨きにするためのコツをいくつかご紹介します。

ポイント1

最初のうちは嫌がったら無理強いはしない。イライラしてしまうようならそこで一度やめましょう。

ポイント2

上唇小帯(上の前歯の歯茎中央にある筋)に強く触れると痛みを感じて、歯磨きを嫌いになりやすいので、磨く際は自分の指で押さえて、歯ブラシが触れないようにしましょう。

ポイント3

普段から赤ちゃんを仰向けにして、口周りを使った遊びをして、慣らしてあげましょう。あーうーと喃語を話す赤ちゃんのお口に手を当てて、声を変える遊びや、ほっぺを撫でたり、ママの膝の上に赤ちゃんの頭をのせて、いないいないばあをするのもおすすめです。

赤ちゃんの歯磨きQ&A

ママも赤ちゃんも初めての歯磨き。赤ちゃんとの歯磨きの時間が、楽しいものになるよう、不安に思うことや疑問点をまとめてみました。

歯磨き粉はつける?

2本の歯ブラシと歯磨き粉

大人が歯磨きするときには当たり前のようにつける歯磨き粉ですが、赤ちゃんの歯には大人と同じものは刺激が強くて使えません。では、赤ちゃんの歯磨きに適した歯磨き粉はどんなものなのかご紹介します。

ジェルタイプ

赤ちゃん用のジェルタイプの歯磨き粉は、飲み込んでも安全なように発泡剤や研磨剤が入っていないものとなっています。
またイチゴ味やブドウ味など、香りや味がついているので歯磨きを嫌がらない工夫の一つとして使用するのも良いでしょう。

クリームタイプ

うがいができるようになってからはクリームタイプも使えます。ジェルタイプ同様、味がついているものを選ぶと赤ちゃんも喜んで磨きたがるかもしれません。

またジェルタイプに比べて、泡立ちも良いので、すっきりした感じがあります。
「ママと同じようにあわあわがでるよー、上手に磨けるかな~?」などと、一緒のものを使いたがるようになったら使ってみるのも良いでしょう。

フッ素ジェル/スプレー

うがいができない時期などでも、水で磨いた後に飲み込んでも大丈夫なようにできている、塗るタイプのフッ素ジェルや、スプレーなどもあります。いずれ移行する歯磨き粉での歯ブラシの慣らしとして使用してもいいですし、赤ちゃんが嫌がって、歯磨きがあまりにもできない場合、こういったものを使うと虫歯の予防の一つにもなるのでおすすめです。

歯磨き粉を使うタイミング

歯磨き粉は赤ちゃんがうがいをできるようになってから、または歯が上下二本ずつ生えてから、使い始めるとよいというのが一般的です。

赤ちゃんの歯磨きは一日1~2回

離乳食を食べるのに疲れた赤ちゃん

ママパパと違い赤ちゃんは毎食後、磨かなければいけないというわけではありません。赤ちゃんの歯磨きの目安は1日1~2回で十分です。離乳食の時期によっては回数が変わり、食事の時間も変化していくと思うので、朝と寝る前、など決まった時間に行うと良いです。

決まった時間に行うことで、赤ちゃんの歯磨きの習慣づけができます。食事後に気になる場合は、歯磨きまでいかずとも、ガーゼで口の中をきれいにしてあげてもいいですし、お水やお茶を飲むだけでも十分とされています。

毎度毎度大泣きして困る…

歯磨きの際に、大泣きする子や嫌がって暴れる子は少なくありません。当然他人に口の中をいじられるというのは、赤ちゃんといえども気分がよいものではありませんよね。

赤ちゃんの歯磨きタイム、少しでも泣かれないために、ママも赤ちゃんも苦痛に思わないものにするための工夫やアイテムを紹介していきます。

歯磨きの体勢

歯磨きの体勢は基本的には仰向けとされていますが、仰向けに慣れていない生え始めの赤ちゃんなどは授乳時の抱っこ姿勢でもよいでしょう。しかし、いずれは仰向けにならないと磨けなくなってきます。
歯磨きの間、あまりにも暴れてしまう子は、ママの股の間に頭おいて、太ももで挟むように固定し、赤ちゃんの両腕をママの足の下で挟んで磨くと、手を出して邪魔をされるなどの危険がなくなります。その間、「10秒磨いたら終わりだよ!いーち、にーい」など声をかけて、赤ちゃんにちょっと我慢していれば終わってしまうから大丈夫だよ、と教えてあげましょう。

歯磨きを楽しくするアイディア

歯磨きからハイハイで逃げる赤ちゃん

1.雰囲気づくり

泣いたり暴れたりする赤ちゃんに、歯磨きは楽しいものだと思ってもらうためには、まずママの雰囲気も大事です。意地でも磨いてやる!という雰囲気を出してしまえば赤ちゃんも怖いものだ、嫌なものだと思いがちです。

2.物を持たせる!

指先が器用になってくる頃でしたら、鏡、または鏡付きのおもちゃをもたせてあげると、鏡の中に映った口の中や、ママの顔などに興味を持ってみている間に終わらせられます。その場合は落ちてもいたくないような素材のもの、軽いものなどを選んであげましょう。

3.真似したい!の気持ちをくすぐる

ママが大好きな子、パパが大好きな子は、ママが同じようにパパの歯を磨いてあげているところ、パパがママの歯を磨いてあげているところを見せると、割り込んできて自分の歯をやってほしい!という姿勢を見せる子もいるので、やってみる価値はあると思います!

4.好きなキャラクターに頼る

好きなキャラクターがいれば、歯ブラシをそのキャラクターにしてみて、「使いたい!」という気持ちにさせてみましょう。

5.気を反らす

あえて歯磨きとは全く関係のない話題を延々と話すのもおすすめです。「あ!」と大きめの声を出してびっくりしている間にさっと磨いたりなど、意外と使える手です。

歯磨き動画・歯磨き絵本

出典:www.youtube.com

出典:www.youtube.com

歯磨きに興味を持たせるために、動画や絵本の力を借りるのも良いでしょう。ママがとくとくと歯磨きの重要性を説いても、赤ちゃんにはよくわかりません。まずは歯磨きって楽しい!と思わせてあげたいですね。

筆者の娘は大泣きまではいかなかったものの「歯磨きしようか~」というと逃げる子供でしたので、足の間に頭を挟む方式で、数を数えていました。また、ノンタンの“はみがきはーみー”という絵本が大のお気に入りで、内容がまだわからないだろう赤ちゃんの頃から読み、今でもその絵本が大好きです。

乳歯の歯磨きの重要性、ママが赤ちゃんのために残してあげられる歯という財産

赤ちゃんの乳歯はいつか抜けてしまうものではありますが、その先ずっと付き合う永久歯の前段階として非常に大事なものです。虫歯菌のいない状態をなるべく維持してあげたい、と思いますよね。

そのためにできることとして歯磨きだけではなく、赤ちゃんに食事をあげる際は、大人が使った箸などで与えない、唇にキスをしないことが大切、などと言われていますが、パパやママが気を付けていても、孫可愛さにおじいちゃんやおばあちゃんがうっかりしてしまうこともあるかもしれません。
気をつけていても、歯の質などで虫歯になってしまう場合もあります。

虫歯にしたくない、と思う気持ちは大事ですが、そこにこだわりすぎることよりも、毎日の歯磨きで、赤ちゃんの口の中の状態を常に把握しておき、歯科に定期検診へ行く、あれ?っと思ったらすぐに歯科に連れていく、などの、早期発見、対策も赤ちゃんの歯の健康につながります。

歯は、赤ちゃんがこれから先、長い人生を生きていく上で、非常に大事な財産となります。しっかり自分で歯磨きができるようになるまで、またはそうした指導を必要としなくなるまでは、ママやパパができる限り守っていけるといいですね。