0歳児保育の影響

0歳児保育の影響とは?赤ちゃんの負担を最小にする方法

0歳児保育が赤ちゃんに与える影響やメリット、赤ちゃんの負担をできるだけ抑えるためにママたちができることを紹介しています。0歳児保育はいつから受け入れ可能なのか、保育時間や母乳・離乳食を含む保育の内容、入園にあたって考えなくてはならない費用の問題についても触れています。

0歳児保育の影響とは?赤ちゃんの負担を最小にする方法

0歳児保育を考えるときに

お腹のなかで大切に育んできた我が子を出産し、どのママ達も時に悩み大変なことを乗り越えつつ、一生懸命赤ちゃんのお世話をしてきたことと思います。
たとえ時に苦労を感じても赤ちゃんの笑顔や一挙一動に癒され、傍でずっと成長を見守る事が出来たらとお思いの方も多いことでしょう。

0歳児保育の申込書にサインするママ

けれども、お仕事に早く復帰する必要があり、赤ちゃんを保育園に預けなければならないご家庭もあるでしょう。

おそらく今ご覧くださっている方は、0歳児保育がどういったものか知りたいとお考えの方か、また幼くして赤ちゃんを預けることに不安がおありなのでしょう。
今回は、0歳児保育を考えている保護者の方に役立つ情報をまとめました。みなさんの不安が少しでも和らぎますように!

0歳児保育の赤ちゃんへの影響。デメリットやメリットは?

保育園での子供の過ごし方

まだ幼い赤ちゃんが家とは全く別の場所で一日の大半を過ごすことに、全く不安を覚えない保護者の方はいないだろうと思います。
「3歳までは家庭で育てないと子供に悪影響」「0歳で保育園なんて可哀想」といった意見を聞くと、ますます不安が増していきますよね。
では、0歳児保育は、赤ちゃんに必ず悪影響を及ぼすのでしょうか?

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0歳児保育のデメリットを抑えるためには家庭でのふれあいが大切

0歳児保育がすぐさま全ての赤ちゃんの人格設計に影響を与えるとか、0歳児保育は赤ちゃんにとってデメリットだらけとか、そんなことは誰にも言えません。
最初こそたくさん泣いても上手く順応していく子もいれば、慣れるのに他の子より時間がかかる赤ちゃんもいます。

日中ママたちと離れて生活することがどれだけの負担が伴うかは、その赤ちゃんの個性により異なり、様々な要素が絡み合います。
大人であっても初めての環境に飛び込む際ストレスを感じる人もいれば、スムーズに慣れていく方もいますよね。赤ちゃんも十人十色、反応も様々です。

ただ親御さんが忘れてはいけないことは、慣れぬ環境に飛び込むことになる赤ちゃんには、多かれ少なかれ、負担が必ず生じるということです。
0歳からの保育であれば、小さすぎるから寂しさを感じないということは、当然ありません。

復職したばかりの時にはママもその生活に慣れる為に大変なことはあると思いますが、それ以上に赤ちゃんもまた頑張っていることを、忘れないようにしましょう。
勤務日は触れ合いがどうしても減りがちであっても、休日は赤ちゃんと密に関わる等、その寂しさを埋められるようしたいですね。

0歳児保育のメリットは保育士さんや子供同士のふれあい!

貴方が新米ママさんであれば、保育園にいる保育士さん達は保育のプロの方達、時に育児に関してアドバイスをもらえる事もあるでしょう。

また保育園に行けばお子さんと同じくらいの子達が大勢いて、大人が何かを教える前に子供同士で覚えることも沢山あります。
例えば同じ月齢の子でも、ハイハイが早かったり、歩き出すのが早かったり、といろいろな子がいますよね。お手本が傍にいると、自然に見よう見まねで歩き出したりなんてことも多々あります。子供同士で刺激を受けたり与えたり、そういうメリットは多そうです。

ただ赤ちゃん達が大勢いるわけですから、病気をもらってくるということは、覚悟しておきましょう。ご自分の子が誰かに病気をうつすこともありますし、これはお互い様です。お熱が出たり調子を崩したりするのが心配だ、とお思いのママさんもおられるかと思いますが、これは逆に言えば、免疫力をつけていくために大切なことです。ですので、病気に打ち勝って少しずつ強くなっているのだと、プラスに考えていくのがいいでしょう。

育児は協力し合うのが理想ですが、理解のあるパパさんに手伝って貰っても、どうしてもママの負担が多くなりがちです。ご両親等が近くにいない、日頃頼れる方が傍にいないといったママもいますよね。そういう方の場合、赤ちゃんを保育園に預かってもらい仕事に専念する時間を持つことで、良い意味で気分転換となり、帰宅後や休日等に穏やかな気持ちでお子さんと向き合うことができるようになるといったメリットもあるかと思います。

0歳児保育はかわいそう?周囲の言動に居心地の悪さを感じるとき

0歳児保育のメリットとデメリットを踏まえ、考えた末に選択したこと。それぞれの家庭には事情がありますし、そっと見守っていて欲しいと思っていても、0歳の子を預けることに対して「もう保育園に預けるの?かわいそう」等の言い方をされることも、あるかもしれません。

「事情を知らないのに!」と、苛立たしいような悲しいような気持ちになることもあるでしょう。
けれどママ達も充分考えて悩んだ末に出した結論でしょうから、いちいち腹を立てていては身が持ちません。
ご自分の考えを押し付けてくる方には毅然と対応することにしましょう。ただ赤ちゃんを気遣ってそう言ってこられる方もいますから、それは考え方の違いであると割り切ることも、時に必要かもしれません。

0歳児保育はいつから可能?保育時間の制限や影響は?

赤ちゃんと人形で遊ぶベテラン保育士

0歳児保育とひとことで言っても、どのくらいの月齢から預けることができるのでしょう?

0歳児保育の受け入れは「産休明け」「4ヶ月~」「半年~」など保育園によって異なる

認可・無認可の保育園どちらであっても、0歳児保育を受け付けているところが殆どのようですが、0歳のどのくらいの時期からというのは、統一されているわけではないようです。

現在の日本では、従業員が出産した場合、事業主は8週間の間は働かせてはいけないことが、法律で決まっています。そのためかなり早い時期から預かってくれる保育園でもあっても、お預かりは産休明けからのようです。4ヶ月、或いは6ヶ月から、としている保育園もあるようですので、事前にしっかりと確認しておくのが良さそうですね。

預け始める時期はそれぞれの事情もあり一概には言えませんが、お仕事や様々な事情が許すようであれば、赤ちゃんのことを考え、月齢がなるべく1歳に近くなってから預けたいと希望する方が多いです。しかし、仕事の状況以外に、地域の保育園入園のしやすさや子供の誕生月などが影響しますので、必ずしも希望通りにいかないことがあるのが現実のようです。

0歳児保育でも保育時間に制限はない

保育園では、「保育標準時間(最大利用で11時間)」と、「保育短時間(8時間)」という区分があります。
決まった保育時間を超えて預かってもらう場合、延長保育をお願いすることとなります。この仕組みは1歳以上の園児と変わりなく、0歳だから何時間までという制限は一般的にはありません。しかし、園の方針によっては、0歳での延長保育の利用は極力避けるようにお願いされる場合もあるようです。

保育時間が長いのが心配なときは?

保育時間が長時間に及ぶと保育士の先生から、「0歳の子をあまり長時間預けるのはよくない。この時期はママとのスキンシップが大切な時期ですよ」といった感じのことを言われた経験のあるママもいるようです。

先にも述べましたが、仕事をしている日はどうしても赤ちゃんと触れ合う時間が多くとれないことを懸念し、休日に沢山関わろうと努力される親御さんも多く、悪い影響があるとは一概には言えません。

それでも親の思いとして、赤ちゃんを長い時間預けたくないと考える方も、多くおられるかとも思います。
復職しても、勤務時間を減らして働くという選択をすることは可能です。法律で養育者の権利として認められている、時短勤務についてご紹介します。

権利として認められている時短勤務

子供が3歳になるまでは、短時間の勤務を希望すれば変更することができる制度が、法律で定められています。
私の知人の女性は当初8時30分~17時半の勤務であった為に、8時~18時間の保育をお願いしていました。しかし夜泣きが酷くなり心配して保育園に確認後、園でのお子さんの様子や体調を考え、9時~16時までの時短勤務へと変更し、お子さんの様子も落ち着きご自分も安心して仕事ができるようになったそうです。
ご事情が許すようであれば、勤務形態、短時間の保育を検討し、会社に交渉してみてはどうでしょうか?

保育園からの病気の呼び出しにどう対応する?

保育園に居るあいだ赤ちゃんが調子を崩しお熱が出た場合、大体38度以上で迎えに来て下さいと呼び出しがある園が多いようです。
既に触れたように保育園に預けると調子を崩すことは当然あり得る事と、覚悟も必要です。
赤ちゃんの急な体調不良に備え、スムーズにお迎えにいけるよう、予め打てる手は打っておきましょう。

まず登園する前に体調不良の兆しがあったのであれば、もしかすると早退することになるかもしれないと、上司や同僚の方に事前に伝えておきましょう。
子供は急な体調不良も、少なくありません。いつ呼び出しがあるかはわからないと心して、午前のうちに急ぎの仕事は早めに済ませておく、仕事は前倒しでこなすなど、心構えも大切です。

電話がかかってきたら迅速に上司に伝え、同僚の方にお仕事をお願いし引き継ぎもスムーズにし、その際は心からの感謝と言葉を忘れずにし、赤ちゃんのお迎えにいきましょう。

またどうしてもママやパパが迎えに行けない場合も考慮し、祖父母を始めとする家族や親類、友人等に有事の際は助けて欲しいと事前に伝えお願いしておきましょう。
親しき仲にも礼儀ありですから、その都度心からの感謝を伝える事を、忘れないようにしましょう。

0歳児保育の内容。赤ちゃんはどんなふうに過ごしているの?

泣きながらママを目で追う赤ちゃんを慰める保育士

0歳の時から保育園に預けるとして、気になるのは、子供がどんなふうに保育園で過ごすのかということですよね。保育園での生活は、どういったものなのでしょうか?

慣らし保育は可能な限り行った方が後々のため

ずっと家でママや保護者の方と過ごしていた赤ちゃんが、全く別の場所で一日の大半を過ごすようになるのは、赤ちゃんにとって大きな変化です。

環境の変化や不安を和らげるために、保育園では慣らし保育というものを行います。その名の通り、園に赤ちゃんが徐々に慣れていけるよう、最初は短時間の保育でスタートして、少しずつ長時間にしていくというものです。

筆者の知人の赤ちゃんは慣らし保育の時間が思うようにとれないまま園での生活をスタートしたため、やはり負担が大きかったのか体調を崩しがちで、ママも早退やお休みをとらざるを得ませんでした。
結果として、調子の悪い赤ちゃんを案じる気持ちと勤務先への申し訳なさで、ママ自身が精神的にも苦しい思いをしてしまいました。
慣らし保育が短いと、赤ちゃんと復職したママ両方に負担がかかる可能性があります。できるだけ慣らし保育は余裕をもってすることが大切となるでしょう。

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保育園での赤ちゃんの過ごし方

保育園では登園後、遊びや排せつ、食事や午睡やおやつ等、家でしていることを保育士さん達がサポートしてくれます。
細かなスケジュールをはじめ、保育園の方針によって様々な違いがあるでしょう。

園によっては事前の説明で、「当園では、お子さんにテレビを見せることはしません」等、園独自の考え方や、どういった遊びを積極的に取り入れているか等、言ってくれるところもあります。
しかし気になる点は説明を待つのではなく、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

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0歳児保育のためのママの準備は?

入園に伴い気になることの一つに、何を準備すればよいのかということが挙げられるかと思います。
前もって入園の準備をしておければ1番良いのですが、保育園によって準備する物には違いが生じるようです。そのため、お子さんを預ける保育園にまず確認をすることが必要です。
園によって差はありますが、保育園入園には、色々なグッズを準備する必要があるのは間違いなく、0歳児ならなおさら荷物は多くなるでしょう。保育園用の着がえは必須ですし、洗い物も多くなる傾向があります。園によってはおむつ1枚1枚に名前を書く場合もありますので、入園が決まったら少しずつ準備をしておいた方が良いでしょう。

母乳やミルクはどうしたらいいの?

入園時に断乳を決めるママもいれば、昼間保育園で過ごす間のみミルクで自宅では母乳、或いは昼はミルクで夜は母乳に決めている等、選択は様々のようです。
冷凍母乳を推進している保育園もあり、できれば母乳育児で頑張りたいママであれば、そういった保育園を積極的に探すという選択も出来ると思います。

離乳食はどうなってるの?

認可保育園の多くは、調理された離乳食を決められた食事の時間に赤ちゃんに食べさせています。
しかし、赤ちゃんによって、離乳食の進み方は様々ですよね。担当の保育士さんへ、お子さんの離乳食の状態を伝えましょう。段階を飛ばして日頃食べているものと全然違う固さの食事を、無理に与えたり等といったことはなく、お子さんのペースに合わせてくれる筈です。
アレルギーへの配慮もしてくれるはずですので、自宅で食べたことのない食材等を保育園側に申告し、園ではどうしていくか相談しましょう。
離乳食を持参する必要があったり、月に数回お弁当の日を設けている保育園もあります。その場合は、冷凍の離乳食や衛生面が心配な場合はベビーフードを利用するのが一般的です。
家で与える離乳食の進め方に関しても、不安な点は保育のプロである先生方に、遠慮せず質問しましょう。

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0歳児保育にかかる費用は?保育料以外の必要経費も忘れずに

今後の園の方針を話し合う保育士達

0歳児から預かってくれる保育園は、復職するママさん達にとって心強い存在です。けれど利用に当たり、どのくらいの費用がかかるものなのでしょうか?

保育料の決まり方

各自治体によって違いますし、何より保護者の方の世帯収入、所得税額などといった課税額により保育料は異なります。また認可保育園、無認可保育園であっても違いがありますし、同じ保育園に第2子、第3子を通わせる場合も料金が変わってきます。
きめ細やかな保育を必要とする0歳児の保育料が最も高くなるという話も耳にしますが、何にせよ事前に確認しておくと安心です。

保育料以外にかかる費用

保育料が幾らくらいになるかは既に述べさせていただいた通りですが、それ以外にも保育園ではかかる費用があります。

無認可保育園では、入園料がかかる場合もあるようです。その他、給食費の他にも様々な諸経費、布団カバーやシーツ代、いろいろとあります。

保育園により様々で、費用の多い少ないは差がありますが、0歳児保育で日中母乳冷凍ではなくミルクでお願いする場合はミルク代も当然かかりますし、哺乳瓶を使うにあたり諸経費もまたかかるでしょう。おむつの使用も多くなりますし、着替えも多めに用意する必要があります。
実際に何がどれくらいかかるのかは、其々の保育園に事前に確認する必要がありますが、保育料以外にも必要経費があることは頭にいれておきましょう。

0歳児保育を選んだら~新たな日々を乗り切るために~

様々な理由で0歳児保育を選択する必要に迫られたとき、保護者の方はメリットとデメリットのどちらも考えておくことが大切です。
良い点だけに目を向けることなく、考えられる事態を想定し備えておくことは、きっと貴方の支えとなってくれることでしょう。

0歳から預ける事となったとしても、深い愛情を注ぎ、思いを伝える努力をすることで、親子の絆は強固なものに、きっとできます。
早い時期から預けることになっても、ママやパパが赤ちゃんを愛し、休日に密にスキンシップをとるなどして大切に思っていることを伝え続けようとするなら、赤ちゃんにはきっとその思いが伝わります。

大変なこともあるかと思いますが、どうぞご自身の選択を悔いることなく、お子さんを大切にしながら、新たな日々を乗り切ってくださいね。